価格・仕様確認日:2026年7月15日
Web会議ブースは、オフィス内に設置してWeb会議・オンライン商談・面談に使う個室型/半個室型のブースです。テレカンブース、ミーティングブース、オンライン会議用ブースと呼ばれることもあります。
選ぶときは、「防音性が高いほどよい」「安ければ十分」といった一つの条件だけで決めないことが大切です。会議の機密性、利用人数、設置スペース、予算、換気、消防上の確認事項によって、適したタイプは変わります。
この記事では、オフィス向けWeb会議ブースをフルクローズ・セミクローズ・オープンの3タイプに分け、予算や用途に合った選び方から、おすすめ製品5選、導入手順までをわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 機密性の高い商談・面談には、遮音性と換気設備を備えたフルクローズ型が適しています。
- 通常のWeb会議・集中作業には、導入費と使いやすさのバランスがよいセミクローズ型がおすすめです。
- 視線対策・短時間の集中作業には、設置しやすいオープン型が向いています。ただし、会話の機密性が求められる用途には不向きです。
- 比較の際は本体価格だけでなく、送料、搬入、組立、電源、消防設備、オプション、移設まで含めた総額で行いましょう。
| タイプ | 向く用途 | 人数 | 公開価格の例 | 導入前の重要確認 |
|---|---|---|---|---|
| フルクローズ | 機密性の高いWeb会議、面談、1on1 | 1〜6人用など | 購入は要見積が中心。TELECUBE ソロはサブスク月額換算47,800円〜(税別) | 換気、暑さ、消防設備、床荷重、搬入経路 |
| セミクローズ | 一般的なWeb会議、オンライン商談、集中作業 | 1〜2人用など | おもいっきり集中空間 STD#01は298,000円(税別) | 必要な遮音レベル、天井開口、周囲の視線、設置条件 |
| オープン | 視線対策、短時間作業、簡易なゾーニング | 1人用が中心 | 構成により大きく変動。アイリスチトセの2025年カタログ例は314,600円〜(税別) | 会話が周囲に聞こえる可能性、吸音と遮音の違い |
まずは製品仕様と導入条件を整理
「おもいっきり集中空間」のサイズ、価格、カスタマイズ例を資料でご確認いただけます。
目次
Web会議ブースが必要になる3つのケース
会議室が足りない
1人のWeb会議のために大きな会議室が埋まり、複数人の打ち合わせができない状態です。1人用ブースを用意すれば、会議室を本来の用途に戻せます。
周囲の声が会議に入る
オープンな執務席では、同僚の会話や電話の音がマイクに入りやすく、会議相手が聞き取りにくくなります。話す本人も、周囲に気を遣いながらの会議になりがちです。
面談内容を聞かれたくない
採用面接、1on1、顧客との商談などでは、音だけでなく、PC画面や資料への視線にも配慮が必要です。用途に応じた機密性を確保しましょう。
「今日だけ会議場所が必要」という場合は、レンタルスペースなども含めたWeb会議スペースを確保する方法との比較もおすすめです。毎週のように場所を探しているなら、社内へのブース導入をご検討ください。
Web会議ブースの3タイプを比較
フルクローズ型:機密性を優先するオフィス向け
天井と扉を備えた完全個室型です。周囲への音漏れを抑えやすく、商談、採用面接、人事面談など、会話を聞かれたくない用途に向いています。
一方で、換気設備や消防上の確認が必要になりやすく、重量や搬入条件のチェックも欠かせません。高い遮音性を求めるほど、本体以外の設備費や設置費も含めた検討が必要になります。
セミクローズ型:費用と実用性のバランスを重視
扉と壁があり、天井の一部または全部が開いているタイプです。視線を遮りながら、一般的なWeb会議や集中作業に必要な環境を手軽に作れる点が特徴です。
ただし天井が開いているため、完全な遮音はできません。高度な機密性が必要な会議や、録音・歌唱など大きな音を扱う用途には、フルクローズ型や専用防音室をご検討ください。
オープン型:視線対策とゾーニングを優先
扉や天井がなく、パネルでデスク周辺を囲うタイプです。短時間の集中作業や視線対策、執務スペースのゾーニングに向いています。吸音素材を使った製品もありますが、音を外へ漏らさない「遮音」と、反響を抑える「吸音」は別のものです。
会話内容を周囲に聞かれたくないWeb会議には不向きです。低予算でデスク周辺から改善したい場合は、オフィスのデスクを個室化する方法も参考にしてください。
メーカーごとに測定条件、音源、距離、周波数、評価方法が異なるため、dB値を単純に比較することはできません。利用目的に近い条件での実測データや、実際の体験結果を確認しましょう。
複数台・レイアウトも無料で相談
会議回数、利用人数、設置場所から、必要台数と配置方法を整理します。
予算は本体価格ではなく導入総額で比べる
Web会議ブースの費用は、製品タイプと人数だけでは決まりません。次の項目を同じ条件で見積もることで、「安い製品を選んだのに追加費用が膨らんだ」という失敗を防げます。
- 本体価格またはサブスクリプション料金
- 送料、搬入、開梱、組立、設置費
- 照明、換気、電源、USB、モニター金具などのオプション
- 消防設備や電気工事が必要な場合の費用
- 床の荷重分散、養生、搬入経路の確保
- 移設、解体、保管、廃棄にかかる費用
複数台を導入する場合は、台数だけでなく稼働率も考慮します。Web会議が集中する時間帯、1回あたりの利用時間、1人用と2人用の比率を確認し、最初から過剰な台数を導入しないことも重要です。
失敗しないWeb会議ブースの選び方
1.会議の機密性を決める
通常の社内会議なのか、顧客情報・人事情報を扱うのかによって、必要な遮音性は変わります。会話が多少聞こえても問題ない集中用途と、内容を聞かれてはいけない面談用途とを分けて考えましょう。
2.同時利用人数と必要台数を確認する
Web会議は1人用、1on1や面談は2人用が中心です。複数人で使う予定がある場合は、2名用Web会議ブースの選び方もぜひご覧ください。
3.外寸・内寸・搬入経路を測る
設置場所だけでなく、入口、廊下、エレベーター、階段、天井高も測ります。ブースの扉を開けるための動線を確保し、避難経路や空調の吹き出し口を塞がないようにしましょう。
4.換気と温度を確認する
フルクローズ型では、換気量に加えて、長時間利用したときの温度上昇やファンの音も確認します。セミクローズ型でも、オフィス空調の風がブース内に届く配置かどうかを確認してください。
5.音の測定条件を確認する
減音量の数値だけでなく、音源、測定距離、周波数、ブースの開口状態を確認します。可能であれば、オンラインデモやショールームで、実際のWeb会議に近い声量を試してみましょう。
6.移設・レイアウト変更を想定する
組織変更やオフィス移転の可能性がある企業では、解体・再組立やキャスター移動の可否が重要です。重量のあるフルクローズ型は、床荷重や移設方法も事前に確認します。
7.消防・電源・社内運用を確認する
製品選定と並行して、所轄消防署、ビル管理会社、情報システム担当へ確認します。導入後の運用に向けて、予約方法、連続利用時間、飲食の可否、清掃、緊急時のルールも決めておきましょう。
Web会議ブースと消防法の注意点
消防上の扱いは、製品名だけで一律に決まるものではありません。天井の有無、壁の囲い方、建物用途、設置場所、消防設備の状況などによって、確認すべき内容が変わります。
東京消防庁は、天井と壁に囲われた可動式ブースを建物内に設置する場合、原則としてブース内にも消防用設備等が必要であり、一定の基準を満たす場合は特例により一部を省略できると案内しています。
見積もりの前にメーカーへ設置条件を伝え、設置場所を管轄する消防署に確認しましょう。必要に応じて、ビル管理会社や防災設備会社にも相談してください。
出典:東京消防庁「可動式ブースに係る消防用設備等の取扱いについて」
Web会議ブースのおすすめ製品5選
ここでは、タイプや導入方法が異なる代表的な製品をご紹介します。用途、設置条件、必要な遮音性に合わせてご検討ください。
1.おもいっきり集中空間 STD#01
タイプ:セミクローズ型
価格:298,000円(税別)/327,800円(税込)
サイズ:W1320×D1080×H1840mm
重量:約35kg
紙製強化ボードを使ったセミクローズ型の1人用ブースです。LED照明とデスクを備え、一般的なWeb会議や集中作業に必要な環境を、比較的軽量な構成で作れます。サイズ、ロゴ、デスクの高さ・大きさなどのカスタマイズ相談にも対応しています。
完全防音ではないため、会話を一切聞かれたくない面談や、録音・楽器演奏など大きな音を扱う用途には向きません。
2.TELECUBE ソロ
タイプ:フルクローズ型
価格:購入は要見積/サブスクは1年契約の月額換算47,800円〜(税別)
サイズ:W1200×D1100×H2310mm
重量:285kg
テーブル、ソファ、換気ファン、簡易スプリンクラー、照明を備えた完全個室型です。機密性を重視するWeb会議や商談に向いており、1人用から複数人用まで選べます。重量、搬入、消防上の確認も含めてまずは見積もり依頼をお願いします。
3.KOKUYO ワークポッド フレックス
タイプ:フルクローズ型
価格:要見積
機械給気方式を採用しており、公式説明によると、計算上約40秒ごとに内部の空気が入れ替わる仕様です。1人用のほか2人・4人向けのバリエーションがあり、ディスプレイ金具やLANなどのオプションも選べます。
4.CAP-CELL Lite
タイプ:フルクローズ型
価格:要見積
1人用サイズ:W1200×D1100×H2330mm
1人用重量:約240kg
1人用から4人・6人用まで展開する個室ブースです。24時間換気、電源、USBポートなどを備え、住宅用下方放出型自動消火装置を搭載しています。長時間の利用や複数人での会議も視野に入れる企業に適した候補です。
5.アイリスチトセ シンプルブース
タイプ:オープン型
価格例:314,600円〜377,600円(税別・2025年公式総合カタログ)
吸音効果のあるフェルトを使ったパネル式ブースです。複数のブースを連結でき、視線対策や集中スペースづくりに向いています。扉と天井がないため、機密性の高いWeb会議ではなく、簡易なゾーニング用途としてご検討ください。
より多くの製品を用途別に見たい場合は、個室ブースの比較記事や、フォンブースの費用相場・選び方もあわせてご覧ください。
おもいっきり集中空間が向くケース・向かないケース
向いているケース
- 通常のWeb会議・オンライン商談が中心
- 完全個室ほどの高い機密性は不要
- 本体価格と設置のしやすさを重視したい
- オフィスの空調をそのまま利用したい
- 設置場所に合わせてサイズや仕様を相談したい
向いていないケース
- 会話内容を外へほとんど漏らしたくない
- 録音、歌唱、楽器演奏など大きな音を扱う
- 完全に密閉された空間が必要
- 周囲の騒音が大きく、天井開放型では対応できない
導入後のミスマッチを防ぐためにも、Web会議の内容、周囲の騒音、設置場所の写真や寸法をお伝えのうえ、お気軽にご相談ください。
法人のWeb会議ブース導入事例
価格・開放感・組み立てやすさを評価
東京支店の導入事例では、周囲の会話や視線を気にしながらWeb会議をしていた課題に対し、STDのブラック1台を設置しました。価格、完全密閉ではない開放感、組み立てやすさが選定の決め手となり、ロゴ入れも行っています。
1人用と2人用を組み合わせて会議室不足に対応
大手メーカーの事例では、大きな会議室を少人数で占有してしまう課題に対し、2名用1台と1名用2台を導入しました。一方で、利用後には声漏れや透明扉からの視線について改善のご意見もいただきました。
この事例からは、台数だけでなく、半天井、扉のスモーク仕様、設置場所との距離などを導入前に確認しておくことの重要性がわかります。
設置場所に合わせた仕様を相談
複数台、2人用、ロゴ、サイズ変更など、オフィスに合う仕様を一緒に整理します。
Web会議ブース導入までの流れ
- 利用目的を整理する
一般的なWeb会議、商談、採用面接、1on1、集中作業など、主な用途と必要な機密性を決めます。 - 会議回数と利用人数を確認する
時間帯別の会議数、1回あたりの利用時間、1人用・2人用の比率から、必要台数を仮決めします。 - 設置場所と搬入経路を測る
外寸、天井高、入口、廊下、エレベーター、床荷重、避難経路、空調、電源を確認します。 - タイプと候補製品を絞る
必要な遮音性、予算、換気、移設性から、フル・セミ・オープンのいずれかを選びます。 - レイアウト案と総額見積もりを取る
本体、送料、搬入、組立、設備、オプション、移設費まで、同じ条件で比較します。 - 消防・ビル管理上の確認をする
メーカー、所轄消防署、ビル管理会社へ図面と製品仕様を共有し、必要な手続きや設備を確認します。 - 発注・製作・搬入を行う
納期、搬入日時、養生、組立の担当、電源工事の有無を確定します。 - 運用ルールと計測方法を決める
予約、連続利用、清掃、緊急時対応のルールを決め、導入後は稼働率や利用者の声を確認します。
Web会議ブースに関するよくある質問
Web会議ブースとは何ですか?
オフィス内に設置して、Web会議、オンライン商談、面談などに使う個室型・半個室型のブースです。テレカンブース、ミーティングブース、フォンブースと呼ばれることもあります。天井まで囲うフルクローズ型、天井が開いたセミクローズ型、パネルで囲うオープン型に大別されます。
Web会議ブースの価格はいくらですか?
タイプ、人数、設備によって大きく異なります。公開されている例では、おもいっきり集中空間 STD#01は298,000円(税別)、TELECUBE ソロのサブスクは1年契約の月額換算47,800円から(税別)です。送料、搬入、組立、消防設備、オプションを含む総額でご検討ください。
フルクローズ型とセミクローズ型はどちらがよいですか?
機密性の高い面談や商談にはフルクローズ型、通常のWeb会議や集中作業で費用と設置しやすさを重視する場合はセミクローズ型がおすすめです。必要な遮音性、換気、消防上の確認、予算を含めて総合的にご検討ください。
Web会議ブースの設置に消防署への確認は必要ですか?
設置条件によっては必要です。特に天井と壁に囲われた可動式ブースは、ブース内にも消防用設備等が必要になる場合があります。製品名だけで判断せず、メーカーと設置場所を管轄する消防署へ事前に確認してください。
オフィスには何台のWeb会議ブースが必要ですか?
従業員数だけでなく、Web会議が集中する時間帯の同時利用数で考えます。まず1〜2週間、時間帯別の会議数と会議室の利用状況を記録し、1人用と2人用の比率を決めると過不足を抑えられます。
セミクローズ型でも声は外に漏れませんか?
完全には防げません。セミクローズ型は周囲の音や視線を抑えやすい一方、天井開口部などから声が伝わります。会話を聞かれてはいけない用途では、フルクローズ型や専用の防音環境をご検討ください。
おもいっきり集中空間の納期と組み立て時間はどれくらいですか?
標準モデルは発注後10〜15営業日が納期の目安で、到着後は約2時間で組み立てられます。数量、カスタマイズ、配送地域、受注状況で変わるため、詳細はお問い合わせください。
まとめ:用途と設置条件からWeb会議ブースを選ぶ
Web会議ブースは、必要な機密性、人数、予算、換気、消防上の条件を整理してからタイプを選ぶことが重要です。完全個室までは必要ない一般的なWeb会議であれば、セミクローズ型が費用と設置しやすさのバランスを取りやすい選択肢です。
一方、採用面接や人事面談など、会話内容を周囲に聞かれたくない場合は、フルクローズ型を含めてご検討ください。各製品の特徴を確認し、設置場所に合う仕様と費用を総合的に判断することをおすすめします。
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