部屋の中に個室を作る4つの方法|費用相場と失敗しない選び方【2026年版】

家の中に仕事や勉強に集中できる場所がなく、リビングの一角で肩身の狭い思いをしている。Web会議のたびに背景と生活音が気になる。そんなときに検討したいのが、部屋の中に個室(あるいは簡易的な個室)をつくるという方法です。

「個室をつくる」と聞くと大がかりなリフォームを想像しますが、工事をせずに、1万円台から30万円台の予算で区切る方法があります。この記事では、部屋の中に個室をつくる4つの方法を費用・防音性・手軽さで比較し、それぞれに向く製品と選び方をまとめました。

工事をせずに、部屋の中に個室をつくりたい方へ

  • 扉と壁で四方を囲う、個室に近い形状
  • 自分たちで組み立て・移動ができる(工事不要)
  • 56dBの騒音を46dBまで抑えた実測値あり

セミクローズブース「おもいっきり集中空間」の仕様・価格・設置事例を、資料にまとめています。

部屋の中に個室を作る4つの方法と費用の目安

部屋の中に個室をつくる方法は、大きく4つに分かれます。まず全体像を比較してから、詳細を見ていきます。

方法費用の目安音の抑えやすさ工事向いている人
①組み立て式の個室ブース20万〜33万円台比較的高い不要Web会議・在宅ワーク・学習で、できるだけ個室に近づけたい
②パーテーション4万〜10万円台中程度不要視線を遮りたい。使わないときは片付けたい
③室内用テント5,000円〜1万円台低い不要費用を最優先。暗い空間で作業したい
④DIY(自作)材料費 数千円〜数万円作り方による不要(自己施工)形状や素材を自由に決めたい。工作の手間を許容できる

先に結論をお伝えします。

  • Web会議や在宅ワークが目的なら、扉と壁のある①組み立て式ブースが最も条件に合います。声の漏れと背景の映り込みを同時に解決できるためです。
  • 費用を抑えて視線だけ遮りたいなら②パーテーション。音は「軽減される」程度と考えてください。
  • とにかく安く区切りたいなら③テント。ただし防音はほぼ期待できません。
  • ④DIYは費用を抑えられますが、強度・転倒・換気の設計を自分で担う必要があります。

費用相場|1万円未満から30万円台まで

同じ「部屋の中の個室」でも、価格帯によってできることが変わります。予算から逆算したい方は、次の表を目安にしてください。

価格帯製品タイプできること確認しておく点
〜1万円台室内用テント視界を遮り、閉じた空間をつくる防音はほぼない。内部が暗くなりやすい
4万〜10万円台吸音パーテーション、連結パーテーションデスク周辺を区切る。背景の映り込みを防ぐ天井と扉がないため、音と視線は完全には遮れない
20万〜25万円台フルクローズの小型ブース四方を囲んだ空間をつくる換気と室温。消防設備の確認が必要になる場合がある
30万円台デスク・照明つきのセミクローズブース作業環境ごと1人分を区切る設置スペース、搬入経路、組み立ての人数

※価格は2026年8月時点の各社公表値・販売サイト掲載値です。仕様と価格は変更される場合があります。

失敗しないための6つの確認事項

製品を選ぶ前に、置ける・入る・使えるの3点を確認しておくと、購入後の後悔を減らせます。

1. 設置スペースを外寸で確認する

製品によっては、扉の開閉と椅子を引くための余裕を外寸に足して考える必要があります。おもいっきり集中空間は引き戸を採用し、椅子も内部に収まる設計のため、外寸のスペースがあれば設置できます。開き戸の製品を検討する場合は、扉の開閉方向と椅子を引く余裕(40〜60cm程度)を別途見込んでください。

2. 搬入経路を先に確認する

玄関、廊下の幅、階段の踊り場、エレベーターの開口。組み立て式の製品はパネルに分かれた状態で届くため、完成後の外寸ではなく梱包時の寸法で通れるかを確認します。梱包箱を仮置きするスペースも、設置場所の外寸ぶんがあれば足ります。

3. 組み立ての人数と時間を確認する

1人で組めるのか、2人以上が必要なのか。所要時間はどれくらいか。おもいっきり集中空間の場合は2名で約2時間が目安で、工事は必要ありません。設置場所を変える可能性があるなら、解体して動かせるかも確認しておくと安心です。

4. どこまで音を抑えたいかを決める

「無音にしたい」のか「生活音が気にならない程度でよい」のかで、選ぶ製品が変わります。Web会議や在宅ワークであれば、楽器用の本格的な防音室までは必要ないことがほとんどです。

5. 換気と電源の位置を確認する

四方を囲うほど、内部の温度と空気がこもります。通気の仕組みがあるか、コンセントまで配線を通せるかを確認してください。天井を開閉できるタイプは、この点で調整しやすくなります。

6. 賃貸なら原状回復の条件を確認する

壁や床にビスを打つ製品は、賃貸では使いにくい場合があります。据え置きで固定不要かを確認し、契約内容が不明な場合は管理会社に相談してください。

方法①:組み立て式の個室ブースを設置する

四方を壁と扉で囲うため、今回の4つの方法の中では最も個室に近い空間をつくれます。Web会議、在宅ワーク、学習など、集中と音の両方を求める用途に向いています。

なお個室ブースには、天井まで密閉するフルクローズタイプと、天井を開閉できるセミクローズタイプがあります。フルクローズタイプは価格が100万円を超える製品が多く、設置を業者に依頼する必要があるものもあります。個人宅では天井を開閉できるセミクローズタイプが扱いやすい選択肢です。

1.おもいっきり集中空間 STD#01(株式会社アドライズ)

引き戸つきのセミクローズブース「おもいっきり集中空間 STD#01」(白・黒)
おもいっきり集中空間 STD#01
価格327,800円(税込)/298,000円(税別)
外寸W1320×D1080×H1840mm(入口幅 W590mm)
デスクW1000×D450×H700mm(スチール製・配線穴つき)
重量約35kg
組み立て2名で約2時間(工事不要)
壁部の素材紙製強化ボード(セキソーボード)
照明LED照明つき
カスタマイズサイズ、ロゴ、デスクの高さと大きさ、配線穴の追加と移動
納期発注後10〜15営業日

紙製の強化パネルでできているため、この大きさのブースとしては軽く、約35kgで、届いた箱から自分たちで組み立てられます。工事は必要ありません。

防音性能については実測値があります。56dBの騒音が、ブース内では46dBまで下がりました

音の大きさ身近な例
56dB掃除機から数メートル離れた場所で聞こえる程度
46dB静かな事務所の中と同じ程度

天井にはサンルーフ(開閉できる天窓)があり、開けた状態と閉じた状態を使い分けられます。閉じれば音が漏れにくくなり、開ければ空気がこもりません。夏場に内部が暑くなりにくく、Web会議の声が家族に聞こえにくくなればよいという目的であれば、この構成で足りることが多いです。

引き戸を開けたおもいっきり集中空間の内部でノートパソコンを使って作業している様子
内部にデスクとLED照明があり、届いてすぐ作業を始められます

工事をせずに自宅の一室へ設置した事例は、導入事例のページで紹介しています。

設置できるか、まず確認しませんか

置きたい場所の寸法と搬入経路をお伝えいただければ、設置できるかどうかをお答えします。カスタマイズ(サイズ・ロゴ・デスクの高さと大きさ・配線穴の追加と移動)にも対応しています。

2.COZY ROOM(有限会社フレスコ)

完全密閉型の個室ブース COZY ROOM
引用元:COZY ROOM(コージールーム)
価格198,000円
外寸W1180×D1250×H1500mm
換気デスク後方の壁に通気口、側面にW7×H900mmのスリット
備考消防法への対応・追加工事は要問い合わせ

天井まで囲われた密閉型で、内部に高さ調整のできるデスク、吊り戸棚、引き出し、LEDライトがあります。天井まで閉じた空間を求める方に向いています

一方で、天井の位置が高さ1500mmと低めであること、密閉されるぶん室温と換気に注意が必要なこと、設置場所によっては消防設備の設置が求められる場合があることは、事前に確認しておいてください。

※消防法上の扱いは、ブースの形状と設置場所の条件によって変わります。フルクローズの製品を検討する場合は、設置前に所轄の消防署にご確認ください。

方法②:パーテーションで周囲を囲む

ブースを置くほどではない、使わないときは片付けたい、という場合はパーテーションが選択肢になります。設置と移動が簡単で、部屋の好きな位置に置けるのが利点です。

ただし天井と扉がないため、個室感と防音性は組み立て式ブースに劣ります。視線を遮る効果は高く、Web会議で自宅の様子を映したくない場合には有効です。

1.Easy Wall(アイピック株式会社)

吸音パーテーション Easy Wall をデスクの周囲に設置した様子
引用元:PARTITION LABO
価格64,900円(900×1500mm・3枚セットの場合/楽天市場の掲載価格)
サイズW900×H1500mm
重量パネル1枚あたり3.5kg
素材再生ポリエステル88%、ポリプロピレン12%、段ボール

吸音性のある素材を使っているため、通常のパーテーションより音の反射を抑えられます。1枚3.5kgと軽く、折りたたむと幅45cm程度になります。組み立てはマジックテープ式です。

2.キャスター付きパーテーション5連(オオミヤファニチャー)

キャスター付きの5連パーテーション
引用元:楽天市場
価格44,990円
サイズW3100×D30×H1450mm
重量約39kg
素材フレーム:スチール/パネル:プリント紙化粧繊維板

防音性は高くありませんが、木目調でインテリアになじみやすい製品です。キャスターがあるため部屋の中で動かしやすく、連結金具を付け替えると折りたたむ向きも変えられます。

方法③:室内用のテントを設置する

費用を最優先するなら、室内用テントという方法があります。解体すれば小さくたためるため、使わないときに場所を取りません。

ただし生地はポリエステルなど薄い素材が中心で、防音性能はほとんど期待できません。天井まで覆うタイプは内部が暗くなりやすく、Web会議では照明の追加が必要になります。

1.Progress square(株式会社ビックスリー)

室内用テント Progress square
引用元:Progress square|cacom
価格8,800円
サイズW1300×D1300×H1500mm
重量約3.6kg
収納折りたたんでキャリーバッグへ収納可能

袋から取り出すと立ち上がるポップアップ式です。幅100cm程度のデスクが入る大きさで、扉・窓・天井は内側からも開閉できます。メッシュ生地とテント生地の2重構造の窓があり、閉じたまま換気ができます。

2.机ごと引きこもり 俺のゲーミングブース(サンコー株式会社)

室内用テント「俺のゲーミングブース」
引用元:机ごと引きこもり「俺のゲーミングブース」|サンコー
価格5,960円(楽天市場の掲載価格)
サイズW1300×D1300×H1600mm
重量約2.2kg
収納ケース収納時 W620×D50×H620mm

光を通さない黒い生地でできており、ゲームや映画鑑賞など暗い環境で使いたい用途に向いています。高さ160cmと大きめで、内部に机を入れられます。

方法④:DIYで個室を自作する

「部屋の中に部屋を作る」方法として、ディアウォールや2×4材、有孔ボードを使った自作も選択肢になります。形状や素材を自由に決められ、棚や配線を好みに合わせて作り込めるのが利点で、材料費は数千円から数万円程度です。

一方で、次の点は自分で設計・管理する必要があります。

  • 転倒と強度:突っ張り材は経年でゆるみます。定期的な締め直しが必要です
  • 換気と室温:囲うほど空気がこもります。開口部の位置と面積を先に決めてください
  • 防音:石膏ボードや吸音材を入れないと、音はほとんど変わりません
  • 賃貸の条件:床・壁・天井を傷つけない方法かどうかを確認してください

「作る手間より、届いてすぐ使えることを優先したい」場合は、組み立て式の製品のほうが結果的に近道になります。

賃貸・マンションに設置するときの注意点

  • 固定は不要か:壁や床にビスを打たない据え置き型なら、原状回復の問題が起きにくくなります
  • 床の耐荷重:本体重量に人と机の重さが加わります。一般的な住宅では問題になりにくい重量ですが、設置場所が偏らないようにしてください
  • 搬入経路:共用廊下・エレベーターの開口を、梱包時の寸法で確認します
  • 退去時の解体:解体して運び出せる構造かどうかを確認しておくと、引っ越し時に困りません

設置事例

実際に工事をせずに個室を追加した事例です。設置後の使い方や、決め手になった条件を掲載しています。

よくある質問

部屋の中に個室を作るのに、いくらかかりますか。

方法によって幅があります。室内用テントは5,000円〜1万円台、吸音パーテーションは4万〜10万円台、組み立て式の個室ブースは20万〜33万円台が目安です。DIYは材料費が数千円〜数万円ですが、工具と作業時間が必要になります。

工事は必要ですか。賃貸でも設置できますか。

この記事で紹介した4つの方法は、いずれも建築工事を伴いません。据え置きで固定が不要な製品であれば、賃貸でも設置できることが多いです。契約内容によって条件が異なるため、不安がある場合は管理会社にご確認ください。

どのくらい音を抑えられますか。

製品の構造によって大きく変わります。おもいっきり集中空間 STD#01では、56dBの騒音がブース内で46dBまで下がった実測値があります。パーテーションは音の反射を抑える程度、室内用テントはほとんど変わらないとお考えください。楽器の演奏や歌唱を目的とする場合は、専用の防音室が必要です。

組み立てには何人必要ですか。どのくらい時間がかかりますか。

おもいっきり集中空間 STD#01は2名で約2時間が目安です。約35kgをパネルに分けて組み上げる構成のため、工具を使った大がかりな作業や工事は必要ありません。

サンルーフを開けた状態でも個室として使えますか。

Web会議・在宅ワーク・学習が目的であれば支障が出にくい構成です。サンルーフを閉じれば音が漏れにくくなり、開ければ換気と室温の面で有利になります。天井まで密閉するフルクローズ製品は、消防法上の扱いが変わるため設置前に確認が必要です。

使わなくなったときに、移動や解体はできますか。

組み立て式の製品は、解体して別の部屋へ移すことができます。購入前に、解体の可否と必要な人数を確認しておくと、引っ越しや模様替えのときに困りません。

設置スペースはどのくらい必要ですか。

おもいっきり集中空間 STD#01は引き戸を採用し、椅子も内部に収まる設計のため、外寸のスペースがあれば設置できます。外寸はW1320×D1080×H1840mmです。開き戸の製品を検討する場合は、扉の開閉と椅子を引く余裕を別途見込んでください。

DIYと製品購入、どちらがよいですか。

形状や素材、棚や配線の作り込みを自由に決めたい、工作の時間を確保できる場合はDIYが向いています。強度・換気・防音の設計をご自身で行う必要がある点は考慮してください。届いてすぐ使えることや、実測値のある防音性能を重視する場合は、製品の購入が確実です。

まとめ

部屋の中に個室をつくる方法は、費用と目的で選び分けられます。

  • Web会議・在宅ワーク・学習で、声と視線の両方を区切りたい → 組み立て式の個室ブース(20万〜33万円台)
  • 視線だけ遮りたい・片付けたい → パーテーション(4万〜10万円台)
  • 費用を最優先 → 室内用テント(5,000円〜1万円台)
  • 形状や素材を自由に決めたい → DIY(材料費 数千円〜数万円)

迷ったときは、置きたい場所の寸法と、抑えたい音の程度から絞り込むと決めやすくなります。

工事をせずに、部屋の中に個室をつくる

「おもいっきり集中空間 STD#01」は、327,800円(税込)・約35kg・発注後10〜15営業日でお届けする組み立て式のセミクローズブースです。設置できるかどうかの確認だけでもご相談いただけます。

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