フォンブースとは|費用相場と選び方・おすすめ5製品【2026年版】

オープンなオフィスでは、電話やWeb会議の声が周囲に届きます。会議室を通話のために押さえてしまい、本来の会議に使えないこともあります。フォンブース(電話ブース)は、この2つを1人分のスペースで解決するための設備です。

選ぶときに最初に決めるのは「フルクローズにするか、セミクローズにするか」です。この違いで費用が10万円台から100万円台まで変わり、消防法の扱いと設置方法も変わります。この記事では両者の違いを整理し、費用相場・選び方・おすすめ5製品をまとめました。

フォンブースの導入をご検討中の企業様へ

  • サンルーフを開けた状態で使えるセミクローズ型のため、消防法上の対応を進めやすい構成
  • 56dBの騒音を46dBまで抑えた実測値あり
  • 約35kg・工事不要で、自社で設置・移動ができる

セミクローズブース「おもいっきり集中空間」の仕様・価格・導入事例を資料にまとめています。

フォンブース(電話ブース)とは

オフィスに設置したフォンブース「おもいっきり集中空間」(白・黒)
フォンブースの一例

フォンブースとは、オフィス内で通話や1人作業をするために、周囲から音と視線を区切った小型の空間です。電話ブース、集中ブース、Web会議ブース、ワークブースなども、ほぼ同じものを指します。

置くことで解決するのは、主に次の3つです。

  • 声が周囲に届く:機密性のある商談や採用面談を、席で話さずに済む
  • 周囲の音が入る:オープンオフィスの話し声が通話相手に届かなくなる
  • 会議室が足りない:1人の通話やWeb会議のために会議室を押さえずに済む

フォンブースに求められる防音の考え方

防音性のあるブースは、次のどちらか(または両方)を満たしています。

  • 3方向以上が囲まれた形状で、物理的に音を遮る
  • 吸音性のある素材が使われている

どの程度小さくなるかは製品ごとの実測値で確認してください。セミクローズ型の「おもいっきり集中空間」では、56dBの音が46dB程度まで下がりました

音の大きさ身近な例
70dB非常に騒がしいオフィスの中/セミの鳴き声(近距離)
60dB洗濯機の音(近距離)/掃除機の音(近距離)
50dB静かなオフィスの音/換気扇の音(近距離)
40dB市内(深夜)の音/図書館の音

※参考:騒音値の基準と目安

フルクローズとセミクローズ|先に決めるべき違い

フォンブースは形状で2つに分かれます。費用・防音性能・設置方法・消防法の扱いがすべて変わるため、製品を比べる前にどちらにするかを決めてください。

セミクローズフルクローズ
価格相場10万〜60万円60万〜100万円台
形状3方向以上が囲まれ、天井のサンルーフや一部の壁を開けられる四方の壁と天井があり密閉されている
防音性能製品による(声が届きにくくなる程度〜)高い
設置自社で設置できる製品が多い業者への依頼が必要なことが多い
重量25〜40kg程度の製品もある200kgを超える製品が多い
消防法対応を進めやすい居室として扱われ、消防設備が必要になることが多い
移動解体して動かせる設置後の移動は難しい

選び分けの目安

  • 通話とWeb会議が主目的で、費用と設置の手間を抑えたい → セミクローズ
  • 録音・採用面談・医療相談など、内容が外に漏れない水準を求める → フルクローズ

導入前に確認する2つの注意点

1. 消防法の制限を受けることがある

フォンブース導入時の注意点

消防法は火災の予防と被害の抑制のための法律で、居室に対してスプリンクラーや火災報知機の設置などを定めています。密閉されたフォンブースは「居室」として扱われ、この制限に該当することがあります。

形状消防法上の分類
対応が必要になりやすい密閉されている(四方の壁と天井があるブース)居室
対応が不要になりやすい密閉されていない(一部の壁がない、天井のサンルーフを開けられるブース)家具

該当する製品にも消火装置などの対策がされていることがほとんどですが、その分費用が上がり、消防署への申請書類が必要になる場合があります。手続きを簡素にしたい場合は、サンルーフや壁の一部を開けられる製品が選択肢になります。

※参考:総務省消防庁。適用の判断は設置場所の条件によって変わるため、所轄の消防署にご確認ください。

2. 設置スペースとレイアウトの確認

フォンブースの費用と設置の検討

おもいっきり集中空間は引き戸を採用し、椅子も内部に収まる設計のため、設置場所に外寸のスペースがあれば設置できます。梱包箱を仮置きするスペースも同じ考え方で足ります。開き戸の製品を検討する場合は、扉の開閉方向と椅子を引く余裕を別途見込んでください。

  • 天井の高さ:梁や防煙垂れ壁に当たらないか
  • 避難経路:通路や非常口をふさがない位置か
  • 搬入経路:完成後の外寸ではなく、梱包時の寸法で通れるかを確認します
  • 重量:金属やガラスを使った製品は200kgを超えます。床の条件と搬入方法の確認が必要です
  • 移動のしやすさ:レイアウト変更の可能性があるなら、解体して動かせる製品が扱いやすくなります

フォンブースの費用相場

種類費用相場形状
フルクローズ60万〜100万円台天井を含めて全体が囲われ密閉されている
セミクローズ10万〜60万円密閉されていないが、3方向以上が囲まれている

フルクローズは1台60万〜100万円台のため、複数台を導入すると金額が大きくなります。設置費用や消防申請の代行費用が別途かかることもあるので、見積りの範囲を確認してください。

※価格は2026年8月時点の各社公表値・販売サイト掲載値です。仕様と価格は変更される場合があります。

おすすめのフォンブース5製品

製品費用タイプWeb会議
①おもいっきり集中空間 STD#01327,800円(税込)セミクローズ
②KOLO Solo1,859,000円〜(消火装置つき)フルクローズ
③Framery O要問い合わせフルクローズ
④REMUTE 吸音ブース スタンドF231,000円セミクローズ
⑤アイリスチトセ シンプルブース195,370円セミクローズ

1.おもいっきり集中空間 STD#01(株式会社アドライズ)

オフィスに並べて設置したおもいっきり集中空間(ブラックとホワイトの2台)
オフィスへの設置例
タイプセミクローズ(天井のサンルーフを開閉できる)
価格327,800円(税込)/298,000円(税別)
外寸W1320×D1080×H1840mm(入口幅 W590mm)
デスクW1000×D450×H700mm(スチール製・配線穴つき)
重量約35kg
組み立て2名で約2時間(工事不要)
壁部の素材紙製強化ボード(セキソーボード)
照明LED照明つき
Web会議対応(扉つき)
納期発注後10〜15営業日

サンルーフを開けた状態で使えるセミクローズ型のため、消防法上の対応を進めやすく、申請の手続きが発生しにくい構成です。紙製強化ボードでできており約35kgと軽いため、2名・約2時間で組み立てられ、設置も移動も自社で行えます。レイアウト変更の多いオフィスでも扱いやすい重量です。

防音性能は実測値があり、56dBの騒音がブース内では46dBまで下がりました(46dB=静かな事務所の中と同じ程度)。天井にはサンルーフ(開閉できる天窓)があり、開けた状態と閉じた状態を使い分けられます。閉じれば音が漏れにくくなり、開ければ空気がこもりません。引き戸があるため、Web会議やオンライン商談にも使えます。

引き戸を開けたおもいっきり集中空間の内部でノートパソコンを使って作業している様子
内部にデスクとLED照明があります

何台必要か、どこに置けるかからご相談ください

Web会議の同時発生数とオフィスの図面をお預かりできれば、必要台数と設置場所をご提案します。サイズ・ロゴ・デスクの高さと大きさ・配線穴の追加と移動はカスタマイズに対応しています。

2.KOLO Solo

フルクローズ型のフォンブース KOLO Solo
引用元:KOLO Solo
タイプフルクローズ
価格1,859,000円〜(消火装置つき)
外寸W1000×D1000×H2264mm(消火装置つき)
重量278kg(消火装置つき)
Web会議対応

天井まで密閉したフルクローズ型で、消火装置を備えた仕様があります。遮音性能を最優先する場合の選択肢です。重量が278kgあるため、設置は業者対応となり、設置後の移動は容易ではありません。

3.Framery O

フルクローズ型のフォンブース Framery O
引用元:Framery
タイプフルクローズ
価格要問い合わせ
外寸W1000×D1000×H2210mm
重量320kg
Web会議対応

フィンランドのメーカーによるフルクローズ型です。重量は320kgで、KOLO Soloと同様に設置は業者対応になります。デザイン性とブランドを重視する場合に候補になります。

4.REMUTE 吸音ブース スタンドF

吸音ブース REMUTE スタンドF
引用元:REMUTE
タイプセミクローズ
価格231,000円(楽天市場の掲載価格)
外寸W900×D900×H1900mm
重量25.3kg
Web会議製品構成による

設置面積が0.81平方メートルと小さく、スペースが限られたオフィスに置きやすいサイズです。25.3kgと軽量で、自社での設置と移動ができます。

5.シンプルブース(アイリスチトセ)

アイリスチトセのシンプルブース
引用元:アイリスチトセ
タイプセミクローズ(セミオープン)
価格195,370円(楽天市場の掲載価格)
外寸W1200×D1200×H1600mm
素材フェルトパネル
Web会議製品構成による

フェルトパネルを組み合わせるセミオープン型です。高さが1600mmと低めのため、圧迫感を抑えたい場合や、オフィスの見通しを保ちたい場合に向いています。

よくある質問

フォンブースの価格はいくらですか。

形状で分かれます。セミクローズ型は10万〜60万円、天井まで密閉したフルクローズ型は60万〜100万円台が相場です。フルクローズ型は設置費用や消防申請の代行費用が別途かかることがあります。

フォンブースは消防法の制限を受けますか。

密閉されたフルクローズのブースは居室として扱われ、消防設備の設置が求められることがあります。サンルーフや壁の一部を開けられる製品は家具として扱われ、対応が不要になりやすくなります。適用の判断は設置場所の条件によって変わるため、所轄の消防署にご確認ください。

セミクローズでもWeb会議に使えますか。

扉のあるセミクローズ型であれば使えます。おもいっきり集中空間 STD#01では、56dBの騒音がブース内で46dBまで下がった実測値があります。声が周囲に届きにくくなり、背景の映り込みも防げます。

設置に工事は必要ですか。

製品によります。セミクローズ型には25〜40kg程度で自社設置ができる製品があり、おもいっきり集中空間は2名・約2時間で組み立てられます。フルクローズ型は200kgを超えるものが多く、業者への依頼が必要です。設置後の移動も難しくなります。

何台くらい必要ですか。

Web会議や通話が同時に発生する人数から逆算します。1台では利用が重なって使えないことが起きるため、実際の同時発生数を1〜2週間記録してから決めると過不足が出にくくなります。

フォンブースと集中ブース、Web会議ブースは違いますか。

ほぼ同じ設備を指します。通話を主目的にすればフォンブース、1人作業を主目的にすれば集中ブース、というように呼び方が使い分けられています。選ぶ観点(形状・費用・消防法・設置方法)は共通です。

まとめ

  • 先に決めるのはフルクローズかセミクローズか。ここで費用・設置方法・消防法の扱いが変わります
  • 費用を抑え、自社で設置・移動したいならセミクローズ(10万〜60万円)
  • 遮音性能を最優先するならフルクローズ(60万〜100万円台・設置は業者対応)
  • 密閉型を選ぶ場合は、消防法の確認を設置前に行ってください

オフィスへのフォンブース導入をご検討中の方へ

「おもいっきり集中空間 STD#01」は、327,800円(税込)・約35kg・発注後10〜15営業日でお届けするセミクローズ型ブースです。サンルーフを開けた状態で使えるため消防法上の対応を進めやすく、2名・約2時間で組み立てられ、レイアウト変更にも合わせて動かせます。

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