集中ブースにも活用可能なフォンブースとは|おすすめ5製品と費用相場・選び方を解説

半個室ブース「おもいっきり集中空間」の中で電話や作業をしている様子

テレフォンブース、一見すると、単なる電話のための小さな空間にすぎないように感じますが、その実、オフィスの機能性と効率性を飛躍的に高める可能性を秘めています。

特に、静かな環境での通話や集中が必要な業務を行う際、その価値は計り知れません。この商品を取り入れることにより、オフィス内でのプライバシーの保護、雑音からの遮断、そして快適なコミュニケーション空間の提供が可能になります。

テレフォンブースが単なる「電話をする場所」を超え、集中ブースとしても機能する理由は、その設計にあります。吸音材料の使用や適切な空間設計により、周囲の雑音を遮断し、また、内部への音の侵入を防ぐことで、外部の騒音から解放されたプライベートな空間を提供します。このような環境は、静かな場所での重要な商談や、集中を要する作業に最適です。

それにもかかわらず、「テレフォンブースを導入する目的」と「適切なテレフォンブースの選び方」については明確ではないかもしれません。オフィスのニーズに応じたモデルの選択は、導入するブースが期待される効果を発揮するかどうかを左右します。サイズや形状、内部設備に至るまで、幅広いバリエーションが存在するため、自社の組織文化や業務スタイルに合ったものを選択することが重要です。

詳細な検討を要するこのテーマに対して、本記事ではテレフォンブースとその効能に関して、幅広く掘り下げます。電話での対話だけでなく、高い集中力を要する作業をサポートするための、効果的な「集中ブース」としての機能に焦点を当てた解説をいたします。また、選び方のポイントと、機能性と快適性を兼ね備えたおすすめのモデルについても触れていきますので、オフィス環境の改善を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

フォンブースの導入を検討中の企業様へ。

  • 自分たちだけでも設置可能
  • 実験で56dBの騒音を46dB(静かなオフィスと同じ音圧)までカット
  • 扉が付いておりWeb会議にも利用できる

そんな簡易的な半個室ブース「おもいっきり集中空間」をリーズナブルに導入してみませんか?

要件に合わない場合はカスタマイズも可能です!

フォンブース(電話ブース)とは

フォンブース(電話ブース)

電話ブース、時には集中ブースとも呼ばれるこの空間は、オフィス内でのプライバシーを確保し、効率的なコミュニケーションを促進するために設計されています。

オフィス環境では、電話は日々の業務に欠かせないコミュニケーションツールです。しかし、オープンスペースのオフィスでは、周囲からの雑音や視線が気になりがちで、電話をする際に集中することが難しくなることがあります。そんな時に電話ブースがあると、音や視界を遮断し、プライバシーを保ちながらコミュニケーションを図ることができます。

電話ブースの導入によって得られるメリットは多岐にわたります。まず、個人の集中力を保ちつつ快適に通話が可能になるため、商談や会議への集中が高まります。また、オフィスの騒音レベルが全体として低下することで、静かな環境での作業が可能となり、業務の効率化に寄与します。さらに、電話の内容が周囲に漏れることなく、機密性の高い会話も安心して行うことができます。

電話ブースの機能をさらに拡張して、いわゆる「集中ブース」としての活用も考えられます。これは、単に電話をするためだけではなく、静かで集中できる個別作業スペースとしての利用も含まれます。短期間の集中作業や、集中を要するプロジェクト作業などに適しており、オフィス内における作業環境の多様性と柔軟性を高めます。

オフィスに電話ブースを設置することは、従業員のプライバシーと快適性の確保だけでなく、業務効率の向上にも寄与する重要な施策です。それぞれの従業員が自分のペースで働ける環境を提供することで、創造性や生産性の向上を実現し、最終的には企業全体の競争力強化に繋がります。未来志向のオフィス環境の構築において、電話ブースや集中ブースの導入は見逃せない要素の一つと言えるでしょう。

オフィスに設置するフォンブースに求められる性能

防音効果を持つフォンブースには、以下のような特徴があります。

  • 3方向以上が遮られている半個室の形になっており、物理的に音をカットできる
  • 防音効果のある素材が使われている

パーテーションなどを置くだけでも、ある程度音量を軽減できます。しかし電話用のブースは上記のどちらか(もしくは両方)を満たし、通常よりも防音効果に優れる製品が多いのです。

なおフォンブースによって音をどれくらい小さくできるのかは、各製品に対して行われている騒音対策の実験などを参考にしてみてください。例えば半個室型のブース「おもいっきり集中空間」では、56dB(デシベル)の音を46dB程度に抑えることができました。

【dB(デシベル)の目安】

70dB・非常に騒々しいオフィスの中・セミの鳴き声(近距離)
60dB・洗濯機の音(近距離)・掃除機の音(近距離)
50dB・静かなオフィスの音・換気扇の音(近距離)
40dB・市内(深夜)の音・図書館の音
参考:騒音値の基準と目安

この程度の性能があれば、業務の効率化が期待できます。

フォンブース(電話ブース)をオフィスに導入する際の注意点

フォンブースの形状によっては、設置の際に注意しなければいけないことがあります。

  • 消防法の制限を受けることがある
  • 設置スペースの確保やレイアウトの変更が必要になるケースもある

以下で詳しく説明します。

注意点①:消防法の制限を受けることがある

消防法とは「火災の予防」と「火災が起きた時に被害を最小限に抑える」ための法律のことです。居室(個室)に対して様々な制限が設けられており、スプリンクラーや火災報知機の設置などが義務付けられることがあります。

場合によってはフォンブースも、この消防法に当てはまってしまうことがあるのです。

特徴消防法上の分類
制限されるブース密閉されている
(四方の壁と天井のあるブースが該当)
居室
制限されないブース密閉されていない
(一部の壁がないブースや、天井のないブースが該当)
家具
※参考:消防庁

制限に該当するブースも、基本的には何らかの対策がされているケースがほとんどでしょう。しかしその分費用が高くなってしまったり、消防署への申請書類などを提出しなければならなかったりすることがあります。

こういったことを避けるには、完全に密閉されているブースではなく、壁や天井などのどこか一部がふさがっていない製品を選ぶ必要があります。

注意点②:設置スペースの確保やレイアウトの変更が必要になるケースもある

フォンブースを導入する際は、設置場所に注意しましょう。天井が低い場合は梁(はり)・防煙垂れ壁などに当たらないかどうかも考えなければなりません。避難時の障害物とならないような配慮も必要です。場合によってはオフィスのレイアウト変更をする必要もあるでしょう。

また金属やガラスなどを使ったタイプは重量が200㎏以上にもなります。設置を業者に依頼しなければならないので、導入に手間やコストがかかります。一度設置したらなかなか場所の変更が行えません

以上も踏まえて「本当に導入すべきか」「今すぐ導入できるのか」を考える必要があります。

なお手軽にフォンブースを設置したい場合は、自分たちで組み立てが可能な製品を選ぶのがおすすめです

フォンブース(電話ブース)の費用相場

前述の通り、フォンブースの形状には大きく分けて「完全個室」と「半個室」の2種類があり、それぞれ費用が異なります。

種類費用相場(目安)形状
完全個室60万~100万円天井も含めて、全体が囲われ密閉されている
半個室10万~60万円完全な個室にはなっていない(密閉されていない)が、
3方向以上が囲まれており物理的に音をカットできる

完全個室のフォンブースは1台につき60万~100万円程度かかるので、複数台を導入する場合は高額な費用が発生します。また設置費用や、消防申請の代行費用が別途かかる可能性もあるため注意しましょう。

フォンブース(電話ブース)の選び方

半個室ブース「おもいっきり集中空間」の中でミーティングや作業をしている様子

フォンブースは以下のように選ぶのがおすすめです。

  1. 完全個室か半個室かを決める
  2. Web会議にも使用するかどうかを決める

それぞれを詳しく解説します。

選び方①:完全個室か半個室かを決める

先ほど説明した通り、フォンブースには半個室と完全個室の2種類があります。防音性能・費用・設置のしやすさ・消防法の制限などが変わるので、自社に最適な方を選ぶ必要があります。

【完全個室】

完全個室はその名の通り四方の壁と天井があり、かつ防音性能を上げるため金属やガラスなどで作られていることが一般的です

【半個室】

半個室は周囲が囲まれているものの、天井が開いている製品やドアのない製品などがあります。基本的にはドアの囲いが多いほど、費用と防音性能が上がると考えて良いでしょう。

【半個室と完全個室の比較】

半個室完全個室
価格相場10万~60万円60万~100万円
防音性能低い~高いとても高い
設置のしやすさ自力で設置できるケースが多い設置依頼が必要なケースが多い
消防法の制限制限されない通常は制限を受ける(要確認)

完全に音を遮断したい場合は、費用や手間はかかりますが完全個室を選ぶのがおすすめです。例えば機密情報を扱うため音漏れを絶対に許したくない場合などは、費用に見合った効果を発揮してくれるでしょう。

しかしコストを抑えつつ、ある程度集中できる環境が欲しい場合は半個室がおすすめです。音は直進する性質があるため、仮に天井や壁が一部なかったとしても、音を部分的にカットし集中できる環境が作れると考えられます。

選び方②:Web会議にも使用するかどうかを決める

フォンブースの中にはWeb会議ブースとして利用できる製品もあります。せっかく費用をかけるのであれば、電話以外にもブースの使い道があったほうが良いと考える企業も多いでしょう。

もしそのような使い方をしたい場合は、ブース内に椅子・机・PCなどを置ける製品を選ぶのがおすすめです。

Web会議を行う予定がないのであれば、立って電話ができるスペースがあれば十分でしょう。

おすすめのフォンブース(電話ブース)5製品を紹介

それでは代表的なフォンブースのおすすめ製品を5つ紹介します。上記の選び方(最適な形状とWeb会議にも利用するかどうか)を考えながら、参考にしてみてください。

費用タイプWeb会議利用
①おもいっきり集中空間約20万円~半個室
②KOLO Solo約185万円~完全個室
③Framery O要問い合わせ完全個室
④REMUTE 吸音ブース スタンドF約23万円半個室
⑤アイリスチトセ シンプルブース約19万円半個室

おすすめ①:おもいっきり集中空間

半個室ブース「おもいっきり集中空間」をオフィスに設置した様子
タイプ半個室
費用目安200,000円程度~
Web会議利用
サイズ横幅1317×奥行1039×高さ1834mm
重量30kg程度
柔軟なカスタマイズが可能(サイズ、内装、デスクの高さや大きさ、形状など)です。仕様は今後変更・アップデートされる可能性があります。

おもいっきり集中空間は、産業機械の設計やデザインのプロである株式会社アドライズが開発した半個室型のブースです。

扉付きで四方が囲まれているため、物理的に周囲の音を軽減できるでしょう。電話だけではなく、Web会議にも最適です。

もちろん天井が開いているので、完全個室型の製品と比べると防音性能は劣ります。しかし「セキソーボード」という防音効果がある素材でできており、通常の半個室製品に比べると高い防音効果が期待できるでしょう。

なお「おもいっきり集中空間」の防音性能の実験では、56dB(デシベル)程度の騒音を46dBまで落とすことができています。

56dB掃除機から数m離れた場所で聞こえる音と同じ程度
46dBかなり静かな事務所の音と同じ程度

通常の電話やWeb会議には十分利用できる性能といえます。「そこまで手間やコストをかけずに、現状の課題を解決できるレべルのブースが欲しい」という企業はぜひ検討してみてください

フォンブースの導入を検討中の企業様へ。

  • 自分たちだけでも設置可能
  • 実験で56dBの騒音を46dB(静かなオフィスと同じ音圧)までカット
  • 扉が付いておりWeb会議にも利用できる

そんな簡易的な半個室ブース「おもいっきり集中空間」をリーズナブルに導入してみませんか?

要件に合わない場合はカスタマイズも可能です!

おすすめ②:KOLO Solo

KOLO solo
引用元:KOLO
タイプ完全個室
費用目安1,859,000円~(消火装置付き)
Web会議利用
サイズ横幅1000mmx奥行1000mmx高さ2264mm(消火装置付き)
重量278kg(消火装置付き)

KOLOにはいくつかの製品ラインアップがありますが、今回紹介する「Solo」は一人での電話やちょっとしたPC作業をするのに最適な製品です。

コンパクトサイズなので小さなスペースにも設置が可能。オプションの専用バーチェアを付ければ、座って作業することも可能です。

消火装置の有り・無しを選ぶことができます。

おすすめ③:Framery O

Framery O
引用元:Framery
タイプ完全個室
費用目安要問い合わせ
Web会議利用
サイズ横幅1000mmx奥行1000mmx高さ2210mm
重量320kg

Framery Oはフィンランドのオフィス家具メーカーが製造する完全個室のフォンブースです。

ISO 2351-1(ブースの全体的な遮音レベルの測定に使用される新しい規格)で高い評価を受けており、遮音性の高さに定評があります。デザイン性も高く、豊富なカラーバリエーションが用意されているのも人気の理由の一つです(椅子は付いていません)。

また優れた換気システムを搭載しており、ブース内の空気を新鮮に保ってくれます。

高性能な完全個室型のブースを導入したい企業は、ぜひ検討してみてください。

おすすめ④:REMUTE 吸音ブース スタンドF

REMUTE 吸音ブース スタンドF
引用元:楽天市場
タイプ半個室
価格231,000円(楽天市場の価格を参照)
Web会議利用
サイズ横幅900mm×奥行900mm×高さ1900mm
重量25.3kg

天井がふさがれ、入口のみが大きく開放されているフォンブースです。基本的には立ったままブースに入り、手軽に電話を行えます。

吸音素材を使用しており、また換気ファンや火災報知器が付いている点もメリット。

形状が一般的なブースとは少し異なるので、その点も踏まえて自社の課題にマッチするかを考えてみてください。

おすすめ⑤:アイリスチトセ シンプルブース

タイプ半個室
価格195,370円(楽天市場の価格を参照)
Web会議利用
サイズ横幅1200mm×奥行1200mm×高さ1600mm
重量要問い合わせ

オフィスでは定番となっている、パネルとポールを組み合わせたシンプルな半個室ブースです。

パネルの厚みは40mmで、表面は吸音効果のあるフェルトを使用しています。ブース同士の連結も可能なので、並べて使用するのにも向いています。

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