個室ブース・テレワークブースを購入する際のポイントや注意点を解説

個室ブース・テレワークブースを購入する際のポイントや注意点を解説

  • 個室ブースに興味があるけど、どこから購入すればいいの?
  • できるだけ安く手に入れる方法は?
  • 個室ブースを買う時に気をつけることとは?

オフィスや個人の作業空間として、年々需要が高まっている「個室ブース」。導入を検討しているもののどの様に購入したらいいか、どこから購入するのがいいのかなどに悩んでいる人も多いことでしょう。

この記事では、個室ブースを購入する際に気をつけるべきことや、おすすめの購入方法などについて詳しく解説していきます。個室ブースをお得に、かつ後悔しないように導入するための参考にしてみてください。

個室ブースはどこから購入できる?4つの購入経路を比較

個室ブースの購入経路は、大きく4つあります。

  1. メーカーから購入
  2. 比較サイトから購入
  3. 通販サイトから購入
  4. リサイクルショップ等から購入(中古品)

それぞれ一長一短がありますが、結論としては「初めて個室ブースを購入する場合」や「自社(自宅)に合った個室ブースを選びたい場合」はメーカーから購入する方法がベストです。

一方、「すでに個室ブースを導入していて、同じものを求めている場合」や「欲しい型番やメーカーが決まっている場合」は通販サイトを活用するのがよいでしょう。

その他個室ブース選びで何を優先するかによっても、適する方法は変わってきます。それぞれの購入方法の利点や注意点を確認してみましょう。

購入経路1:メーカーから購入する

個室ブースを制作しているメーカーのホームページや連絡先から、直接購入する方法です。

製品のプロに相談しながら、「どのタイプにするか」「どのオプションを付けるか」などを決めることができます。メーカーにもよりますが、設置場所の状況に応じて仕様変更などを提案してもらえたり、細かな要望を叶えてくれる可能性もあるでしょう。場所に応じてサイズを柔軟に変更してもらえたり、配線穴の増設などに応じてもらえる場合もあります。

一方のデメリットは、製品ごとの比較検討がし辛い点です。あらかじめいくつかのメーカーに絞ったうえで、複数のホームページを見比べつつ検討する必要があるでしょう。

個室ブースは設置には注意すべき点が多いため、基本的には担当者と直接やりとりできる場所から購入するのがベストです。メーカー経由で購入する際は、担当者が親身になって話を聞いてくれるかどうか、自発的に提案をしてくれるかどうかなどをチェックしてみましょう。

購入経路2:比較サイトから購入する

複数メーカーの個室ブースを一括比較できる比較サイト経由で購入する方法です。条件を指定して製品検索ができ、簡単に複数製品の価格を比較できるのが最大の利点です。

デメリットは、メール登録の必要があり、しつこい勧誘が来る恐れがある点。また、価格のみで比較して決めてしまいがちになる点です。サイトによっては掲載製品が偏っているケースもあるため、注意が必要です。

まずは公式のホームページで製品をチェックしてから比較サイトを参照するほうが、満足の行く個室ブース購入につながるでしょう。

購入経路3:通販サイトから購入する

楽天やアマゾンといった通販サイトから購入する方法です。比較サイトに比べると製品の比較がし辛いですが、同一のプラットフォームから複数の製品を比べることができます。

デメリットは、メーカーへの相談がし辛い点です。欲しい個室ブースのサイズや型番がすでに決まっており、ピンポイントで購入したい場合にはおすすめできる方法です。自社に合ったカスタマイズを求める場合は、メーカーから直接購入する方がよいでしょう。

購入経路4:リサイクルショップ等から購入する

「中古品」の個室ブースなら、地域のリサイクルショップやネット上の中古用品店から購入する方法もあります。新品よりも安く購入できるのが、最大の利点です。

ただし以下の注意点もあるため、「安さ」のみで選ぶのは禁物です。

  • 自社(自宅)にとって適切なブースが出回るかどうかは「運次第」になってしまう
  • ネット販売の場合、製品の状態を確認しづらい
  • 製品に不具合があっても返品できないケースがある

原則として、リサイクルショップ等で購入する際は現品を確認できる店舗から購入する方が安全です。サイズや重さ、性能などが条件に合致することを十分に確認したうえで購入するようにしましょう。

個室ブースの購入価格とは?費用相場や設置にかかる料金

個室ブースを購入する際にかかる費用の内訳は以下のとおりです。

▼必ず必要になる費用

  • 本体費用

▼必要に応じて加算される費用

  • 製品のカスタマイズ・オプション費用
  • 設置費用
  • 組立費用
  • 電気工事費用
  • 消防法の手続き代行費用

など

個室ブース本体の費用相場

個室ブースは大きく以下3タイプに分かれます。

  1. フルクローズ(扉あり・天井ありの個室)
  2. セミクローズ(扉あり・天井なしの個室)
  3. オープン(扉なし・天井なしのパーテーション)

それぞれのタイプによる性能の違いや、どんな場面に合うかなどについてはこちらの記事を参考にしてください。リンク

個室ブースの本体価格は、ブースタイプや大きさ(収容可能人数)によって大きく異なります。

個室ブースのタイプ費用相場
フルクローズ(完全個室)1人用:60万~100万円複数人用:150万円~250万円
セミクローズ(天井なし・扉あり)1人用:20万~60万円複数人用:100万円~120万円
オープン(天井なし・扉なし)1人用:10万~20万円複数人用:50万円~80万円

気密性や防音性能の高いフルクローズの個室ブースは、製品価格が高額です。フルクローズタイプの個室ブースを導入する場合は、電気配線の調整や空調オプションの追加、消防法の届け出代行などの要否などについても検討する必要があります。製品価格以上の導入費用がかかり、想定以上の出費になってしまうケースがあるため注意が必要です。メーカーに相談するなどして、事前に導入費用総額を明確にしておくようにしましょう。

セミクローズの個室ブースは、同じサイズでもフルクローズの半額以下の製品価格で手に入るものが多いです。天井が開放されている分気密性や防音性は劣りますが、程よい遮音性能と高い目隠し効果によって集中空間や、機密事項の含まれないWeb会議を行うスペースとしての利用に適しています。

セミクローズタイプの場合、移動や組み立てが自分でできるものも多く、設置費用や配線工事が不要になるケースが多いです。天井までの高さがなければ消防法の届け出も不要なため、本体価格以外の料金を低く押さえることができます。

オープンタイプの個室ブースについても同様で、本体価格のみで導入できるケースが多いです。ただしオープンタイプの場合は費用が安い分、十分な防音効果は期待できません。Web会議などには向いていない製品が多いため、集中空間や休憩スペースなどへの活用が適しているでしょう。

個室ブースは購入とレンタル(サブスクリプション)どちらがおすすめ?

近年では、個室ブースのサブスクリプションサービスも増加しています。個室ブース(1人用)のサブスクリプション費用は月額2万円~5万円前後が相場です。オフィス家具のレンタルサイトや、個室ブースの製品メーカーサイトから契約することができます。

手軽な費用で高性能な個室ブースを導入できるというメリットがありますが、一方で継続的な費用がかかる点がデメリットです。そのため長期的な利用を想定している場合は、レンタルよりも購入の方がおすすめです。結果的に費用を抑えることにつながります。

「お試しとして個室ブースを使用したい場合」や「短期的な利用を想定している場合」などは、レンタルサービスを活用してみるとよいでしょう。

また、レンタルサービス以外では「公共スペースに設置された個室ブースを活用する」という方法もあります。自社や自宅に個室ブースを設置するのが困難な場合や、外出先でWeb会議などを行うケースが多い場合は、利用を検討してみましょう。

駅や街などに設置されたWeb会議ブースについては、以下の記事で詳細を解説しています。あわせてご確認ください。

Web会議の場所がない?外出先・オフィスでWEB会議スペースを確保する方法一覧

個室ブースを購入する際に気をつけたいポイントとは

個室ブースを購入する際の注意点は、大きく以下の2点があります。

  1. 設置できる大きさ・重さを入念に確認すること
  2. 消防法に抵触しないようにすること

それぞれ詳細を解説します。

設置できる大きさ・重さを入念に確認すること

個室ブースは様々なサイズ、重さのものがあるため、設置場所に合った大きさのものを購入する必要があります。設置場所が決まったら、以下のポイントをいずれも念入りに確認しておきましょう。

  • 設置場所の広さ
  • 天井までの高さ
  • 床の耐荷重
  • 運搬経路
  • 設置場所の階数
  • エレベーターの広さ
  • 避難経路を塞がないか

フルクローズ型の個室ブースの場合、1人用のものであっても1基200kgを超す重量の製品が多いです。耐荷重を超す重さの製品は導入できませんので、あらかじめオフィスの管理会社などに確認する必要があります。

なおセミクローズ型の個室ブースであれば30kg前後の重量の製品もあるため、耐荷重がネックになる場合はセミクローズ型を検討してみましょう。

運搬経路や設置箇所の階数などによっては、設置の際に追加費用がかかる場合もあります。分解できない製品の場合、そもそも搬入できないといったケースもあるでしょう。事前に正確な費用を把握するためにも、メーカーに問い合わせる際は運搬経路についても相談しておくとよいでしょう。

消防法に抵触しないようにすること

個室ブースは、製品や設置場所によって「消防法」の制限を受ける場合があります。特にフルクローズ型の個室ブースはほとんどの製品が消防法の制限を受けますので、購入前に以下の対応が必要です。

  • メーカーに、消防法の対応について確認する
  • 所轄の消防署に、個室ブース導入に伴う消防法の届け出について相談する
  • 届け出が必要になった場合は、工事の7日前までに「防火対象物工事等計画届出書」を消防署に提出する

※メーカーなどが有料で手続きを代行するサービスもある

天井まで届く高さの個室ブースだと、フルクローズ型に限らず消防法の制限を受ける場合がありますので、同様の確認が必要になります。

なお「消防法」とは、建物の火災を防止したり被害を最小限に押さえるために制定された法律です。違反したり、消防法を守らずに火災を発生させてしまった場合は厳しい罰則が課されます。企業のイメージにも大きな傷ができますので、個室ブースを導入する際は必ず消防法の申請要否を確認するようにしましょう。

個室ブース購入の流れ

個室ブースを購入する際の手順について解説します。(メーカーによって異なる場合があります)

  1. 設置場所を決定し、部屋の高さや耐荷重を確認する
  2. メーカーに問い合わせ、必要な機能やサイズなどについて相談する
  3. 消防法に関する確認を行う※
  4. 見積もりを行い、製品を決定・購入する
  5. 消防法の申請を行う※
  6. 仕様の確認や最終的な調整を行う
  7. 製品の組み立て工事を行うか、自分たちで組み立てができる場合は自分たちで設置する

※フルクローズ型や、天井まで届く高さの個室ブースを導入する場合

注文してから設置するまでには、最短でも1ヶ月程度はかかることを見込んでおきましょう。

また、可能なかぎりメーカーと対面で相談することをおすすめします。実地確認の結果、サイズの調整や仕様変更が必要になるケースもあるからです。

集中スペースやWeb会議用の個室として使用できる「おもいっきり集中空間」は、幅広いご要望に合わせたサイズ調整や細かな仕様変更なども承っています。

例えば設置場所の図面をいただくことで、他の製品では対応できなかった狭小スペースに対応したサイズ変更などを承ることもできます。実際に狭小スペースに設置した事例も多数ございます。

サイズだけでなく、デザインや配線穴の数、位置なども柔軟にカスタマイズ可能です。実際の設置場所を確認しながらその場で調整することもできるため、設置してから後悔するといったことなく安心して導入いただけます。

Web会議や集中ブースなどで「個室ブース」の導入を検討されている場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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