【集中ブース】集中ブースは必要?効果やメリット・導入方法を解説します。

「以前よりオフィスが騒がしくなった」「社員からオフィス環境や雑音などに関して不満の声が出ている」。このような理由から、集中スペースや集中ブースを設けたいと考える企業が増えています。

しかし、集中ブースを用意したり、そのために必要なオフィス家具をそろえたりするのにはコストがかかります。本当に集中スペースを導入すべきかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、まず集中ブース(集中スペース)の必要性について解説していきます。また集中ブースとは具体的にどのようなもので、どう作れば良いのかもあわせて説明するので、ぜひ参考にしてください。

オフィス内の集中スペースがなくてお困りの企業様へ。

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オフィスに集中ブースやスペースは必要?導入効果やメリット

月刊総務が全国の総務担当者を対象にオフィスに関する調査(2021年11月)を行ったところ、多くの社員が「集中ブース」や「個別ブース」を求めていることが判明しました

※なお個別ブースとは、中で作業やWebミーティングなどが行える、簡易的な個室(または半個室)のことです。

例えば「これからのオフィスに重視する機能」の調査では「一人で集中できるスぺ―ス」をとても重視する方が33.5%で、やや重視する方が39.6%という結果に。合計70%以上の社員が、オフィスに集中スペースを求めていることが分かります

さらに、現在のオフィスの課題について尋ねた調査では「集中ブースが足りない」が最多の63.7%。次に「集中スペースが足りない」という回答が38.7%でした。

なお、この調査において「個室ブース」と「集中スペース」の明確な定義は記載されていませんが、以下のようなものを表すと考えられます。

  • 個別ブース:Web会議や1on1ミーティングなどが行える個室(または半個室)のブース
  • 集中スペース:通話禁止の席など、スペースそのもの

最近ではWeb会議を行う機会も多く、オフィスが騒がしくなりがちです。そういった理由から周囲の雑音や話し声を気にせずに、ミーティングや作業に没頭できるスペースを求める社員が増えていると考えられます。

当然全ての企業に当てはまるわけではありませんが、これらの結果からも集中スペースの必要性は高まっているといえるでしょう。社内でオフィス環境に関する不満の声が上がっている場合は、ぜひ集中スペースの導入を検討してみてください

集中ブースを導入するメリット

集中ブースを導入すると以下のようなメリットがあります。

  • 集中して大切な作業に没頭できるため、社員の生産性が上がりやすい
  • 周囲から声をかけられにくくなり、集中力を切らさずに作業ができる(中断させられなくなる)
  • 周囲の音を気にせずにWeb会議を行える(防音効果のあるブースの場合)

また「オフィス内でのWeb会議を他の社員に聞かれるのが苦手」という方も多いです。オフィスにWeb会議用の集中ブースを設置しておけば、会議をする人も周囲にいる人も、お互いに業務効率が低下するのを防げるでしょう。

オフィスに集中ブースを導入する方法は大きく分けて2つある

予算・設置する場所・形状などによって、どのような集中スペースを導入すればいいかが変わってきます。

  1. 集中ブース(作業用の個室または半個室)を設置する
  2. 集中席を作る

以下で詳しく解説していきます。

導入方法①:集中ブース(作業用の個室または半個室)を設置する

オフィスの中に、個室または半個室を設置する方法です。

物理的に周囲が囲まれているため、周辺の音や目線をカットしやすいでしょう。特にWeb会議や1on1ミーティングなどを集中して行いたい場合は、ブースを設置するのがおすすめです。

なお集中ブースには「完全個室」と「半個室」があり、それぞれ費用や性能などが異なります。簡単に説明するので、どちらが適しているかを考えてみてください。

完全個室の集中ブースの特徴

完全個室のブースとはその名の通り、四方と天井が囲まれ「完全個室」になっているブースのことです。

防音性が非常に高いという特徴があり、Web会議や商談などに適しています。ブースの中は完全に独立した空間となるため、ライト・コンセント・LAN端子など必要なものが一通り備わっている場合が多く、設置すればすぐに使用可能です。存在感はありますが、デザイン性に優れた製品もたくさんあります。

一方で価格は高めで、1台につき100万円以上する製品が多いでしょう。複数台設置すると高額なコストがかかってしまいます。また重量があるため、設置や移動の際には都度業者への依頼が必要になります。

さらに完全個室の集中ブースは、1つの居室として扱われるので、消防法という法律への対応も必要です。要件を満たしている製品かどうかの確認や、消防庁への申請手続きなどを行わなければいけません。

このような理由から、完全個室の集中ブースはややコストがかかりやすいタイプといえます。コストよりも性能を重視する企業に適しています

半個室の集中ブースの特徴

半個室の集中ブースとは製品の一部が開放されており、完全には密閉されていないブースのことです(上記画像の製品は天井が開放され、床面もありません)。

完全密閉されていないため防音効果はやや下がりますが、代わりに以下のようなメリットがあります。

  • コストを大幅に抑えられる
  • 軽くて設置しやすい(業者への依頼が不要で、自分たちだけで設置できる製品が多い)
  • 消防法に関する要件の確認や、消防申請が不要
  • 換気が行いやすく、完全個室に比べて息苦しさや暑さを感じにくい

完全個室の場合は100万円以上する製品がほとんどですが、半個室の場合は20万~60万円程度に収まることが多いでしょう。

また工事の必要がなく、自分たちだけで設置できる製品が多いため「既存のオフィスのレイアウトを変更せず、手軽に導入したい」と考える企業に好まれています。

半個室ブース「おもいっきり集中空間」
半個室ブース「おもいっきり集中空間」の中でミーティングや作業をしている様子

完全に音をカットすることはできませんが、形状や仕様によっては通常のWeb会議程度なら十分行える環境を作れるでしょう。具体的には四方が囲まれている(天井のみ開放されている)製品や、防音効果のある素材を使った製品などがおすすめです。

手軽にバランスの取れた集中ブースを設置したい企業は、ぜひ半個室タイプを検討してみてください。

集中ブースの導入を検討中の企業様へ。

  • 自分たちだけでも設置可能
  • 防音実験において56dBの騒音を46dB(静かなオフィスと同じ音圧)までカット
  • 扉が付いておりWeb会議にも利用できる

そんな簡易的な半個室ブース「おもいっきり集中空間」をリーズナブルに導入してみませんか?

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導入方法②:集中席を作る

ここまではブースを設置して集中スペースを作る方法を見てきましたが、その他にも「集中席」を設けることで作業を行いやすい環境を作る方法もあります。

集中席とはその名の通り、集中作業専用の席のことです。前述のブースより集中度合いは下がりますが「Web会議禁止」「通話禁止」「私語禁止」などのルールを作っておけば、静かに集中したい社員のみが利用する空間を作れるでしょう

集中席には様々な作り方がありますが、以下3つのスタイルが一般的です。

  • 窓際にカウンター式の集中席を作る
  • オフィスの一角に集中席を作る
  • 席をパーテーションで区切る

詳しく見ていきましょう。

窓際にカウンター式の集中席を作る方法

カウンター式はオフィスの窓際部分にカウンターを設置して、作業用の席を作る方法。目の前が開けているので気分が変わり、カフェのような感覚でリラックスしながら作業できるという特徴があります。窓際というデッドスペースを有効活用できる点もメリットといえるでしょう。

オフィスの一角に集中席を作る方法

オフィスの一角など使われていないスペースに机を用意し、集中席を作る方法。特別な工事などは不要なので、安価に設置できます

使用する際には、オフィスの中で「このスペースにいる人にはなるべく話しかけない」といったルールを徹底させる必要があります。

またこのようなパーテーションを使ってデスクを囲い「集中作業専用」を際立たせるのも良いでしょう。

オカムラ ドレープミーティングブース ソファタイプ
引用元:オカムラ

このタイプのパーテーションは1つ10万~30万円程度するのが一般的なので、前述の半個室型ブースとどちらが適しているかを考えてみてください。

席をパーテーションで区切る方法

オフィスのデスクをパーテーションで区切る様子

上記の画像のようにパーテーションで席を区切り、比較的パーソナルな空間を作り出す方法も。机の左右に(場合によっては前面も)パーテーションがあることで視界をカットでき、同時にある程度の防音効果も期待できます

ある程度本格的なパーテーションを設置するのであれば、1つ当たり5万円前後を見ておくと良いでしょう。

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