- 家族が近くにいる中でのテレワークになかなか集中できない
- 会社から、セキュリティが確保できないとテレワークの許可が出せないと言われている
こういった在宅ワークの悩みを解決できるアイテムとして注目されているのが「テレワーク用の個室ブース」です。
この記事では自宅に設置する簡易防音室の選び方を解説したうえで、個人でも導入できるおすすめ製品を紹介していきます。
個室ブースは従来、オフィスでの利用が中心でした。自宅用としては高額かつオーバースペックな製品が多いため、個人で利用する方は注意が必要です。どのような点に注目すればコストパフォーマンスの良い製品を選べるかを解説していくので、ぜひ参考にしてください。
個人宅に最適な簡易防音室をお探しの方へ。
- 自分たちだけでも設置・移動ができる
- 56dBの騒音を46dB(静かなオフィスと同じ音圧)までカット
- 扉が付いておりWeb会議にも利用できる
そんな簡易的なテレワークブース「おもいっきり集中空間」をリーズナブルに導入してみませんか?
要件に合わない場合はカスタマイズも可能です!
目次
自宅に設置するテレワーク用簡易防音室の選び方や注意ポイント
自宅でのテレワーク用に簡易防音室を購入したい場合は、以下のような製品を選びましょう。
- 自宅設置に適した形状になっている
- 自分たちだけで組み立てられる(設置・移動・片付けが楽)
- 自宅で使うのに適切な防音性能がある
- 室内インテリアの邪魔をしないデザインである
このような特徴を持つ製品であれば、コストと性能のバランスに優れ、個人で利用するのに最適だからです。
詳細を解説していきます。
ポイント①:自宅設置に適した形状の製品を選ぶ
個室ブースには3種類の「形状」があり、目的に合ったタイプを選ぶ必要があります。
- フルクローズ(完全個室)
- セミクローズ(天井なし・扉あり)
- オープン(天井なし・扉なし)
結論からお伝えすると、フルクローズは個人宅にはオーバースペックかつ費用がかなり高額になるので、あまりおすすめできません。重量100kgを超える製品も多く、設置する場所や床などを慎重に考えなければいけないのです。
「なるべく防音性能の高いブースが欲しい」「なるべく個室に近い形のブースが良い」という方は、セミクローズがおすすめ。
一方で「防音性能はそこまで気にしておらず、視界を遮ることができれば良い」「性能よりも価格を重視する」という方は、オープンがおすすめです。
それぞれの形状について簡単に説明するので、自分が求めているブースがどれに当てはまるのかを確認してみてください。
①-1:フルクローズ(完全個室):主にオフィス用であり自宅用には向かない
価格相場:60万円~
フルクローズとは天井まで覆われたボックス型のブースのことで、完全個室タイプです。
3つの種類の中で最も気密性が高く、防音性能は最高レベル。機密情報に関する会議を行う場合などに適しています。
ただし費用がかなり高額になるので、自宅で利用するにはコストパフォーマンスの悪いケースがほとんどでしょう。通常、個人宅にフルクローズを設置することはあまりありません。
またフルクローズは高さ2000mm以上の製品が多く、室内に入るかどうかを事前に確認する必要があります(一般的な住宅の天井の高さは2100mm~2400mm)。また消防法という法律の制限に該当する可能性もあるため、確認が必要です。
①-2:セミクローズ(天井なし・扉あり):限りなく個室に近い製品が良い方におすすめ
価格相場:20万円~
扉付きで四方が壁に囲われており、天井が付いていない半個室型のタイプです。
特徴は以下の通り。
- 扉を含む四方が壁で覆われているので、テレワーク用としてのセキュリティ・防音性能は十分
- 天井がふさがっていないため通気性が良く、部屋の空調が効きやすい
- 個人が手を出しやすい価格帯の商品が多い
フルクローズよりも安価に導入できるので「なるべく個室に近いブースが欲しい」という方に最適でしょう。
ちなみに完全個室よりも、半個室で適度な環境音のある方が集中できる人もいます。これは「マスキング効果」といって、周囲の環境音と自分の作業音が同じ周波数で打ち消し合って聞こえにくくなるために起こる現象。完全個室だと逆に集中できない、圧迫感が気になってしまうという方にもセミクローズがおすすめです。
①-3:オープン(天井なし・扉なし):安さを最重視する方におすすめ
天井と入口の扉が無いタイプで、通常のパーテーションで囲うような形状のブースです。
視線は遮れるものの天井だけでなく一部の壁も空いているため、防音効果は3タイプの中でも最も低いといえるでしょう。
ただしシンプルな作りの分だけ低価格な製品も多く、安さを一番に考える場合はおすすめできます。作業をする空間に圧迫感が出るのを嫌う場合も、オープンが良いでしょう。
ポイント②:自分たちだけで組み立てられる(設置・移動・片付けが楽)
個人宅へテレワークブースを導入したい場合は、自分たちだけでも組み立てできるものを選ぶのがおすすめです。
業者による組み立て工事をお願いすると、工事料金が発生することもあります。またブースの設置場所を変えたり、引っ越しでブースを運搬したりする際も組み立て式の方が便利でしょう。
設置難易度を判断するポイントは以下の通り。これらに当てはまる製品を選ぶと、2人程度で組み立て・設置が可能です。
- 製品説明に「自分で組み立て可」または「特別な工具が不要」と記載されている
- ブース底面にキャスターが付属している
- 軽い素材で作られている
自宅にブースを導入する際は、搬入経路や設置場所のレイアウトも考慮する必要があります。設置場所の変更に柔軟に対応できる、キャスターの付いた製品を選ぶと良いでしょう。
ポイント③:自宅で使うのに適切な防音性能がある製品を選ぶ
テレワーク勤務中にWeb会議や通話が多い場合は、十分な防音性能を有している製品を選びましょう。ただしテレワークの場合は完全防音でなくても、必要最低限の性能があれば十分なことがほとんどです。
個室ブースの防音性能の大部分は、ブースの形状によって変わります。そして防音性能が高いものから順に「フルクローズ」「セミクローズ」「オープン」となることは、ここまでお話ししてきた通りです。
しかしここでもう1つ、テレワークブースの材質を確認しておくのも大事なポイント。特に密閉されていない「セミクローズ」や「オープン」のブースを選ぶ際は、防音性能に優れた素材でできている製品を選びましょう。
カタログや公式ホームページなどで以下のポイントをチェックし、テレワーク環境として十分な防音性能を有しているかを判断しましょう。
- 防音性能がある素材を使用しているかどうか
- 防音の程度を表す客観的な騒音値(dB、デシベル)が記載されているかどうか
- 使用環境や導入事例に、防音に関する記載があるかどうか
特に騒音値(dB、デシベル)の記載がある場合は、防音実験の結果に基づいて性能が証明されていることになります。防音性能に自信のある製品といえるため、ブース選びの参考にしてみましょう。
なおセミクローズのテレワークブース「おもいっきり集中空間」を例に上げると、外の環境が56dB(デシベル)の時に内部環境を46dBまで落とせたことが実験で確認されています。
56dB | 掃除機から数m離れた場所で聞こえる音と同じ程度 |
46dB | かなり静かな事務所の音と同じ程度 |
このくらいの防音性能があれば、家族がテレビを見たり家事をしたりしても比較的静かな環境を作れます。
ポイント④:デザインが室内インテリアに合う製品を選ぶ
人の背丈ほどの大きさがある個室ブースは、大型家具並の存在感があります。部屋の印象を決定づけるほどのインパクトを持つため、室内に合うデザインを選んでください。
以下のポイントに当てはまる個室ブースであれば、部屋に合ったデザインを選びやすいでしょう。
- カラー展開が多いもの
- 表面の質感が上質なもの
- デザインをカスタマイズできるもの
個室ブースは一度設置すると買い替えは難しいため、見た目が気に入るかどうかは重要です。どうしても好みのデザインがない場合は、カスタマイズ性の高いブースを選びましょう。部屋の印象に合った、自分好みのブースを作ることができます。
自宅に最適!おすすめのテレワーク用個室ブース!
ここまで解説してきた「自宅でのテレワーク用個室ブースの選び方」の条件を満たす、おすすめの製品を具体的に紹介していきます。
形状やサイズ・素材などから自宅に合った個室ブースを選んでみてください。
おすすめ①:おもいっきり集中空間【セミクローズ】
価格 | 要問い合わせ(200,000円程度) |
タイプ | セミクローズ(天井なし・扉あり) |
サイズ | 幅1317×奥行1039×高さ1834mm |
重さ | 30kg程度 |
コンセント | 1口 |
USBポート | 1口 |
会社 | 株式会社アドライズ |
おもいっきり集中空間は「セキソーボード」という抜群に軽く、かつ防音性能がある紙製の強化パネルで作られたWeb会議ブースです。
持ち運びがしやすく、設置やレイアウト変更が自分たちでも簡単に行えるというメリットがあります(2人以上での設置を推奨)。
天井が開いているセミクローズですが、セキソーボードの特性によって通常の半個室に比べると高い防音効果が期待できます。防音性能の実験では、56dB(デシベル)程度の騒音を46dBまで落とせていることが確認できました。
56dB | 掃除機から数m離れた場所で聞こえる音と同じ程度 |
46dB | かなり静かな事務所の音と同じ程度 |
テレワークブースの中では安価で導入できるので、個人宅用の個室ブースをお探しの方はぜひ検討してみてください。
個人宅に最適なテレワークブースをお探しの方へ。
- 自分たちだけでも設置・移動ができる
- 56dBの騒音を46dB(静かなオフィスと同じ音圧)までカット
- 扉が付いておりWeb会議にも利用できる
そんな簡易的なテレワークブース「おもいっきり集中空間」をリーズナブルに導入してみませんか?
要件に合わない場合はカスタマイズも可能です!
おすすめ②:WOOBO【セミクローズ】
価格 | 495,000円 |
タイプ | セミクローズ(天井なし・扉あり) |
サイズ | 幅1050×奥行1330×高さ1830mm |
重さ | 要問い合わせ |
コンセント | 1口 |
USBポート | あり |
会社 | 株式会社KIJIN |
WOOBO(ウーボ)は国産杉材で作られている、セミクローズのテレワークブースです。
内観・外観だけでなく香りでも木の雰囲気を楽しめるので、インテリアをウッド調にしている方にはピッタリの製品でしょう。
オンライン会議の映りにもこだわり、照明に工夫が施されています。
おすすめ③:Easy Wall【オープン】
価格 | 64,900円(楽天市場の価格を参照) |
タイプ | オープン(天井なし・扉なし) |
サイズ | 幅900×高さ1500mm(パネル1枚につき) |
重さ | 3.5kg(パネル1枚につき) |
素材 | 再生ポリエステル88% ポリプロピレン12% ダンボール |
会社 | アイピック株式会社 |
※「900×1500mm(3枚セット)」タイプの場合
3枚のパーテーションをボタンでつなげて机を囲むように設置し、オープン型ブースにできる製品。今回紹介したのは高さ150cmのものですが、180cmのタイプも選べます。
一般的なパーテーションより高額にはなりますが、吸音効果が期待できるので、オープン型かつ防音性能を重視する場合におすすめの製品です。
おすすめ④:アイリスチトセ シンプルベース【オープン】
価格 | 195,370円 |
タイプ | オープン(天井なし・扉なし) |
サイズ | 幅1200×奥行1200×高さ1600mm |
重さ | 要問い合わせ |
素材 | パネル:フェルト+MDF、パーチクルボード フレーム:アルミ押出材連結 ポール:アルミ押出材 |
会社 | アイリスチトセ株式会社 |
入り口側が半分だけふさがっている、オープン型のテレワークブースです。
表面材には吸音効果のあるフェルトを使用しているため、通常の製品よりも高い防音効果が期待できます。
おすすめ⑤:キャスター付きパーテーション5連【オープン】
価格 | 44,990円 |
タイプ | オープン(天井なし・扉なし) |
サイズ | 幅3100×奥行30×高さ1450mm |
重さ | 約39kg |
素材 | フレーム:スチール(エポキシ樹脂粉体塗装) パネル:プリント紙化粧線維板 フック:スチール(メッキ仕上げ) |
カラー | ホワイト、ナチュラル、ダークブラウン |
会社 | オオミヤファニチャー |
一般的なパーテーションに似た製品ですが、5連になった板を折り曲げることで半個室のブースに近い環境を作ることができます。
キャスターが付いており可動性も抜群。直角に折り曲げて半個室のようにするなど、住宅事情に合わせた多彩な使い方ができます。
おすすめ⑥:ZeneBooth(ゼネブース)【フルクローズ】
価格 | 480,000円+税 |
タイプ | フルクローズ(完全個室) |
サイズ | 幅1000×奥行1200×高さ2050mm |
重さ | 要問い合わせ |
コンセント | 3口 |
USBポート | 要問い合わせ |
空調機能 | 換気扇 |
消防法への対応や追加工事 | 煙感知器有りで、自動火災報知器設備設置基準に適合する建物の場合はブース内の煙感知機を接続(詳細は管轄の消防署へ要問い合わせ) |
会社 | 株式会社アート |
個人宅にフルクローズを設置するケースは少ないのですが、こちらの製品は比較的低価格のため導入しやすいでしょう。
高さが2100mm以下に抑えられており、一般住宅でも設置できるサイズになっています(一般住宅の天井高さの平均は、2100mm~2400mmです)。
LED照明やコンセント・USBポートを完備した多機能ブースであるにもかかわらず、破格の価格を実現。
ただし導入時は消防法の制限などをよく確認するようにしましょう。